オヘ・カパラ(オヘ・カーパラ)とは、
ハワイを含む、ポリネシアンの間に伝わる
伝統的な柄を竹に刻み、転写する技法のことを指します。
オヘには「竹」、カパラには「染めること」という意味があります。
オヘ・カパラは、通常、
タパ(カパ)と呼ばれる樹皮でできた布にプリントします。
プリントというと、
染料をつけて布に押し付けるものですが、
オヘ・カパラは、型を押しつけて、
立体的な柄を刻むだけにとどめられることがあります。
柄は、幾何学的な模様を組み合わせたメッセージのようなものであり、
作り手にしかわからないものもあるのだとか。
一方で、受け入れられやすい柄も多く存在していて、
波や、サメの歯、木の葉、
プルメリアの花などが用いられる場合もあります。
ちなみに、日本の通信販売サイトでは、
タパ柄として、綿布などにプリントされた商品を
購入することができます。
実は、タパ作りは、
ハワイでは一度失われてしまった技術なのです。
しかし、1970年代に起こった「ハワイ文化復興運動」のなかで、
奇跡的に復活しました。
ハワイを訪れた際は、現地で、
タパを使った商品を探してみるのも良いかもしれません。
見つけた際は、使用されている素材の確認をお忘れなく!