ハワイにある望遠鏡で、最もなじみ深いものといえば、
「すばる望遠鏡」ではないでしょうか。
1991年4月に開かれた国会にて
建設費が承認され、
翌年の6月から建設が始まりました。
望遠鏡本体は、
高さ22.2m、幅27.2m、回転部分555t。
望遠鏡に使われている主反射鏡だけでも、
口径8.2m、厚さは20cm、重さ22.8tと、
とても巨大です。
そのため、パーツごとに制作された望遠鏡は、
少しずつ山頂に運ばれ、現地で組み立てられました。
そして、1998年12月に撮像テストが行われ、
1999年より試験観測が開始となりました。
ちなみに、マウナケア山頂の標高は4,200mで、
すばる望遠鏡が設置されているのは、
標高4,139mのところです。
山頂に雲がかかることはめったになく、
快晴が続き、かつ乾燥している気候のため、
天体観測に最も適した場所なのですが、
人が滞在するには危険な場所でもあります。
そのため、観測に関する業務や装置の開発などは、
麓にあるヒロ山麓施設で行われています。
星空観測ツアーでは山頂へ行くことはできますが、
すばる望遠鏡の施設内部を見学することはできません。
そのため、個別に申し込む必要がありますが、
現時点では見学を休止しています。